「可哀想なわたし」のネタが続きます。

(これ、かなり研究余地があることに気づいたぞ!)
わたしたちの中であまりにも普通となってしまっている「不幸な現実に甘んじる」習慣は、少女マンガからの影響がかなり大きいんじゃないかと思いました。
わたしの大好き少女マンガ

、
ハチミツとクローバーを使ってご紹介します。
(読んだことない人、ごめんね

分かるように要点を紹介してゆきます。)
ハチクロは本当に素晴らしい。
可愛くて、切なくて、生きる本質をついていて…大大大好き!な作品です。
中でも、共感せずにいられないのは山田さん。
こちらの真山君に、7年くらい片思い。(かっこいい…♡)
だけど彼も彼で、こちらの年上美女・リカさんに、7年くらい片思い。
最終的に山田さんのこの恋は、叶わず終わる。
物語の前半では、さんざん山田さんの切ない片思いを見せつけられます。
山田さんに対して過保護か!?ってくらい特別に優しいのに、決して気持ちには答えてくれない真山君。
真山君はいつだって、リカさんのことしか見ていない。
山田さん、たくさん泣く。とにかく山田さんの泣くシーン多し。
で、途中から突然登場するこの人。野宮さん。
真山君の会社の先輩であり、ふっと現れ山田さんのことを即・気に入る。
そう、可哀想な山田さんを迎えに来てくれた王子様。ですね。
野宮さんは、山田さんのことなら何でもお見通し。
だって、君のことずっと見てきたから。
他の男(真山)のことで泣いてようが、まるごと、ありのままを受け入れる男気である。
「どうしようもなくなったら、オレを呼びな。」
オレが君を助けてあげる。
オレが君を、よしよししてあげる。
頼られなかったことが分かったら、怒る(笑)
そんな王子様・野宮さんに、山田さんの心も少しずつ少しずつ、動かされていった

真山君のこともまだまだ好きだけど、野宮さんに救われ始めている自分が、確実にいた。
で、ここからわたしの大好きシーン。
遠くに出張に行ってたはずの野宮さんが突然、山田さんのいる会社に帰ってきてびっくり!


離れてる間、
「本当は野宮さんに電話をかけたかった」
「聞いてほしいことたくさんあった」
「聞きたいことも」
こんな気持ちを全て見透かしたような野宮さんの態度に、自分でもわけが分からなくなって外へ飛び出す山田さん。
なぜなら、
「そんなこと考えた自分が なんだかとってもいやだった」
「他人から見たらどんなに情けなくても みっともなくても」
「真山を想うこの気持ちたったひとつが」
「冷たくて明るい 私の宝物だった」
―神様 わたしは
救われたくなんかなかった
ずっと真山を想って 泣いていたかった
十年でも二十年でもずっと好きでい続けて、どんなに好きか思い知らせたかった
そんなことに何もイミがないのもわかってた
でも とめられなかった
……そう。
「」の中と青字は漫画から抜粋したことばですが、
中でも青字部分は、「可哀想でいたい心理」「不幸でいたい心理」を、よく現している…。
怖いんです。幸せになるのが。
それがどんなことか、分からないから。経験したことないから。
そして、「どんなに好きか思い知らせたかった」とある通り、
わたしが不幸でいることが、真山くんへの復讐になるから。
です。
* * *
それでね、これは少女漫画ですので、野宮さんという王子様が勝手に登場してくれてるんです。
改めて色んな少女漫画を読んでみると、こういうストーリーが本当に多いことに気づくんじゃないかな?
失恋直後に、実は「俺はお前をずっと見てたんだぜ
」的な男の子が登場したりとか
冴えない苛められっこのわたしを唯一認めてくれる彼が登場
!!、とか。
*
漫画大国・ニッポン。
わたしたちは柔らかい頭の子どもの頃から「いつか王子様が♡」を無意識に繰り返しインプットされ、
どこかのイケメンに救ってほしいがために、可哀想なわたしでい続けようとするのではないか?
少女漫画が全てでは無いにしろ、かなりの影響を与えているのではないか。
と思った次第なのです。
ロマンスは大変よろしいのだが、わたしたちはここでちょっと注意が必要なのです。
リアルの世界で幸せになりたければ、野宮さんが登場する前に絶対にやるべきことがあるよね?
自分で自分を認めて愛してあげることだよね?
ってかもう、自分が自分の「野宮さん」になればいいよね?
野宮さんが山田さんにベタ惚れたみたいに、自分が自分を大好きになればいいんだよね?
ということです。
というわけで、
ハチクロ、ほんとにおススメなのでぜひ読んでみてください♡
ありがとうございました♡
Asumi