好きな人に、好きなものが好きと言えなかった恋。
※2017.9の記事再掲です。
約5年前。
この写真を撮った日から、
それまで全く気にしていなかった
ある人のことが気になり始めた。
そしてこの写真を撮った日に、
はっきりと
「あ、好きだな」と自覚した。
(左のインド人じゃないですよw)
その人は、
語学が堪能だった。
顔がとても整っていた。
目の力が強かった。
どこの国の誰とでもすぐに仲良くなれた。
何をするにも軽やかだった。
みんなから愛されていた。
そして愛されていることをすんなり
受け取っているようだった。
今思うと、その人の特徴は
全部「わたし」が欲しいものだった。
わたしは
その人になりたくてなりたくて
仕方なかったのだ。
*
その人を前にすると
私はいつも急激に自信がなくなった。
表向きは虚勢を張って先輩ヅラするのだけど、
自分でも気づかないくらいの水面下では
劣等感の塊になり
自分のことがカスみたいに見えた。
だから私はその人に全く素の自分が出せず、
強がってばかりいて
びっくりするほど会話が上手くいかなかった。
だからその人と会うといつもどっと疲れた。
なのに常に気になってしかたない、
そんな不思議な恋だった。
*
その人が「納豆が嫌いだ」と言えば、
納豆が好きな自分が
なんだか汚れた存在のように思えた。
その人が「甘いものは苦手」と言えば、
甘いものが好きな自分が
嫌らしい存在のように思えた。
その人の光が強すぎて、
私は影でくすんだ存在だった。
と、思っていた。
でもそれは、単純に私が
自分の内側の光を見ていないだけだった。
内側の存在とのパートナーシップが
まるで組めていないだけだった。
✳︎
その人とは今でも友達です。
そして今のわたしは、彼氏に対して
「あれが好き」「これが嫌い~」
「えっ嫌いなの?美味しいじゃん!」
って何の躊躇もなく言える。
本当に、自分の好きや嫌いを言うのに
何の躊躇もないのだ。
彼はよく嫌そうな反応をするけれど、
私はそれを見て爆笑する。
それが冗談だってわかっているし、
結局私の好きなようにさせてくれることを
私は知っているから。
*
もし今、昔の私のように
好きな人に会わせて自分の好みにまで
劣等感を抱いている人がいたら、
まずは「もうひとりの自分」に
思いっきり謝ろう。
そして思いっきり、自分を尊重しよう。
自分を大切にするからこそ、
人から大切にされる恋ができるのだから。
*
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小松あすみ